「起業しようか就職しようか迷っている・・・」
「将来起業したいけど、まずは就職したほうがいいのかなあ?」
「なんとなく就活をしたくない。」
このように悩んでいる人はいませんか?
起業という大きな決断を大学生のうちに下すのはなかなかハードルが高いかもしれません。
かくいう私も、就活するのか起業するのかでかなり迷った時期がありました。
いろんな人に相談しつつ自分でもかなり思考を重ね、苦慮の末に決断した経験があります。
この記事では、就活前に大きな決断を下そうとしているあなたの不安を取り除けるように両方の選択肢のメリットデメリットや判断の基準について紹介しています。
過去に同じような悩みにぶち当たった私だからこその視点で解説していきます。
ぜひ、何度も見返してあなたにとって後悔のない選択をしてください。
目次
1.人生におけるファーストキャリアでの考え方
大学を卒業した後、すぐに起業してもいいのか。一度就職したほうがいいのか。
そんなファーストキャリアの悩みを抱えている方にお伝えすることはたった一つです。
結論、やりたいことが明確ならば今すぐ起業したほうがいい、です。
あなた自身の中で明確に進みたい方向が決まっているなら迷うことなく見据えている選択肢を選んだほうが、必ず自分の満足いく人生になります。
1-1.やりたいことが明確ならば今すぐ起業したほうがいい
では、具体的になぜ「やりたいことが明確ならば今すぐ起業したほうがいい」と言えるのか。
その理由は大きく3つあります。
・起業に挑戦するだけで日本の学生の99%と違う経験ができる
・就活はあくまで手段の一つだから
・今の自分と10年後の自分のやりたいことは違うから
一つずつみていきましょう。
1-1-1.起業に挑戦するだけで日本の学生の99%と違う経験ができるから
1つ目の理由は、起業に挑戦するだけで日本の学生の99%と違う経験ができるからです。
2018年の学生の起業に関する意識調査によると、学生280万人の中で起業に踏み込んだのはわずか6600人(0.5%)という結果でした。毎年細かな値は変わりますが、大体の割合は毎年同じだと思われます。
「いつか起業したい!」「就職してから独立したい!」という人はたくさんいますが、実際に在学中or卒業後に起業した人はここまで少なくなるのです。
つまり、起業自体が他の大多数の学生とは違う最大の経験になるということです。
経営の仕方、利益の生み出し方、人の動かし方、など普通に生きているだけでは体験し得ない経験をすることで、日常場面でも常識に縛られない独自の視点を持てるようになります。
・飲み会にお金を使うのか、自己投資にお金を使うのか?
・どうやって人と信頼関係を深めるのか?
・失敗をどの用意受け止め、どう活かしていくか?
何事も、「どうすればいいか」ということを自分で考えるようになるのです。「協調」「同調」の傾向が強い日本ではこのような独自の視点を持った人は珍しく、それだけで市場価値(=個人の持つ力)が高まります。
成功したとしても失敗したとしても、思考の幅や深さが他の人より広くなるという意味でも起業という経験をすることは有意義だと言えるでしょう。
1-1-2.就活はあくまで手段の一つだから
2つ目の理由は、就活はあくまで手段の一つだからです。
「大学を卒業したら就職するのは当たり前」
そんなふうに考えている人は多いですが、卒業をして就職するかどうかは本来自由に選べる選択肢の中の一つでしかありません。
・起業
・アルバイト生活
・フリーター
・派遣社員/フリーランス
・主婦・主夫生活
など、他にも様々な選択肢があります。
多くの人がなし崩し的に就活をしているせいで、「大学卒業」=「就職」という風潮が当たり前になっていますが、この常識に縛られると結局視野が狭いまま、選択をしてしまうことになります。
実際、厚生労働省の2018年の調査によると高校・大学などを卒業して就職した新卒学生の3年以内の離職率は、30%~40%と言われています。
このような理由がほとんどです。
ここからわかるように、就活=人生の成功というわけではなく選択肢の一つでしかありません。
起業という選択をすることは何もおかしいことではないので、起業したいという気持ちが強いのであればむしろ、遠慮なくそちらを選ぶべきです。
1-1-3.今の自分と10年後の自分のやりたいことは違う
3つ目の理由は、今の自分と10年後の自分のやりたいことは違うからです。
つまり、今の自分のやりたいことは今やったほうがいいということです。
ハーバード大学の心理学者ダン・ギルバードによると、人間は、時間の捉え方について様々な錯覚をしており、自分たちの過去や未来について様々な思い違いをしてると言われています。
10年前の自分を思い出してみてください。
今の自分の夢と、過去の自分が持っていた自分の夢は一致しているでしょうか?
例えば、21歳大学生の夢と11歳小学生のときの趣味や価値観、夢は一緒でしょうか?
多くの人が完全に一致していることは少ないと思います。
実際私も、昔は警察官になりたいと考えていましたが、今は個人事業主として活動しておりそれを突き詰めたいと考えています。小学生の時は当然そんなことは考えてもいませんでした。
このように、10年後の自分が今のあなたと同じ思いのままでいることはあまりありません。
なので今あなたが挑戦したいことがあるのであれば迷わず取り組むべきです。
1-2. 就職してから起業する選択肢もある
とはいえ、やはり一度就職してから起業したいという人もいると思います。
あらかじめ起こりうるリスクに備えて会社で経験を積むというのも一つの有益な選択肢だと思います。
確かに、「新卒」という就職における大きなアドバンテージを捨てて起業するのは惜しいと思いますし、社会人として働いた経験がないままで起業すると思いも寄らない困難に苦しむかもしれません。
同時に、失敗して借金を抱えるリスクも抱えることになるかもしれないからです。
実際、起業したいけどコンサル会社へ就職し、様々な業種を自分の目で見て観察眼を養ってから起業した方や、自分のやりたいことに関わる起業へ入社し、数年後に独立したい方も多いです。
また、修行の過程で身に付けたスキルがあると起業においても大きな自信になります。
社会経験を積み、成功確率を少しでもあげるという意味で一度就職してから起業するという選択肢も十分あり得ると言えるでしょう。
次の章では実際に両方の選択肢でどのようなメリットやデメリットがあるのか、順番に紹介していこうと思います。
2..就活せずに起業するメリット・デメリット
まずは、就活せずに卒業したら、あるいは在学中に起業する選択肢です。
この選択には以下のようなメリット・デメリットがあります。
順番に解説します。
2-1.起業という経験が手に入る
起業するメリットの一つ目は起業という経験が手に入ることです。
なぜなら先ほど述べたように、学生のうち起業に至る人はわずか0.5%しかいないと言われており、起業という経験そのものが差別化につながるからです。
就職においても社会を生きる上でも「差別化」は大きな武器になります。
例えばスターバックスは他のコーヒーショップとは違い「場」を大切にし、提供しています。
この「差別化」によって多少値段は高くても、若い人から年配の人まで安定の人気を手にすることができ、「コーヒーショップ=スターバックス」という地位を確立しています。これは企業だけでなく個人でも同じです。
特に「個の時代」とも言われる現代では、昔のように「〇〇社の△△さん」ではなく「△△さん」というように個人に焦点が当てられることも多くなってきました。また、今までのように一つの会社に留まり続ける働き方も見直されキャリアも多角化してきています。
集団の中の個ではなく、「あなた」という存在をアピールするためにも、大多数とは違うあなただけの経験や強みが必要になるのです。
今後どんなキャリアを描いていく上でもこの差別化ができる人材は強いです。
その意味で他の学生が持たない、起業という経験を持つことは「差別化」になり、メリットの一つだといえます。
2-2.若いうちはやり直しが効く
起業のメリット2つ目は若いうちはやり直しが効くことです。
なぜなら、若ければ若いほど選べる人生の選択肢は広いからです。
どんなに綿密に計画を立てても起業に失敗することは当然あります。
特に若いうちなら尚更、失敗することは多いでしょうが、若いうちならいくらでも軌道修正することができます。
実際私も起業して失敗したからこそ入りたい企業がはっきりした、という人や、失敗を次の起業に生かして成功を収めた人をたくさんみてきました。
先ほど就職は手段の一つと言いましたが、このように切れる選択肢の幅が広くやり直ししやすいということも就職せずに起業することのメリットと言えます。
2-3.入社後の人間関係で悩まない
就職せずに起業するメリット3つ目は入社後の人間関係で悩まないことです。
なぜなら、新卒を含めた社会人の最も多い社内の悩みは「人間関係」だからです。先ほどのべた新卒の3年以内の離職の原因のほとんども突き詰めれば人間関係に至ります。それほど働く環境の人間関係は解決すべき重要な課題なのです。
その点、自分で起業を作り上げるのであれば自分の価値観に賛同してくれる人を自然と集めることになるため、人間関係で悩むことは圧倒的に少なくなります。ストレスもなくなり身体的にも精神的にも余裕ができると人間としても大きく成長しやすくなるのです。
実際、成功者の多くも学生時代の頃は目立たず友達もあまり多くなかったという話をよく聞きます。
だからこそ、価値観が合う仲間と一緒だと自分自身の本来の能力が発揮できたのでしょう。
もちろん完全人間関係のなやみが0位なるとは言いませんが改善はできます。
これが起業を選択するメリットの3つ目です。
2-4.人脈が広げられる
人脈が広げられることも、就職せずに起業をするメリットの一つです。
なぜなら、若手起業家は経営者からすると非常に注目すべき存在だからです。若手起業家が柔軟な思考でイノベーションを起こすことも少なくはありませんし、何より新しい価値観を求めて積極的に話を聞きに来る経営者もいます。
人脈が広がると、困ったときに知恵を借りられる人や、新しい出会いを提供してくれる人が増えるのでより広い視点で自分の事業を作り上げていくことができるでしょう。
もちろん、情報をもらうだけでなく自分自身も価値を提供できることが前提ですが、「若さ」を武器に色々な人と接触するチャンスを作れるのが就職せずに起業するメリットと言えます。
2-5.プライベートな時間がなくなる
プライベートな時間がなくなることは起業のデメリットの一つです。
なぜなら、経営者=会社のトップともなると全ての意思決定は自分に委ねられるからです。
・どのようなビジネス戦略を構築し、今何をやるか
・人材の配備や指示をどうするか
・今月の利益や損失はどのくらいになりそうなのか
このほかにもあらゆることを考えなければいけないので、時間はいくらあっても足りません。
特に会社の創業数年は休む暇もない毎日になることを想像するのは簡単なことでしょう。
実際にソフトバンクの孫さんや、実業家として有名なホリエモンさんも「24時間仕事のことを考えている」と豪語しています。もはや仕事とプライベートが混在している人も少なくありません。
起業する上ではプライベートの時間がないことは覚悟しておきましょう。
2-6.ビジネスマナーやルールがわからない
2つ目のデメリットはビジネスマナーやルールがわからないことです。
なぜなら、社会人としての経験がないので社会で基本とされているルールや暗黙的な慣習が体に染み付いていないからです。自分では悪気がなくても、思いも寄らないことでミスをしてしまい、相手との信頼関係を失ってしまうこともあります。
ビジネス世界に限りませんが、経験しないとわからないことは確実に存在します。
常に予想外のリスクと向き合わねばならない点で、ビジネスまなーやルールがわからないことは就職しないで起業することのデメリットの一つと言えるでしょう。
2-7.資金調達が難しい
3つ目のデメリットは資金調達が難しいことです。
なぜなら、事業経験や就職経験がないと社会的信頼が少なく銀行から融資が受けにくいからです。
事業を始めるには、選んだ業種にもよりますが300万円~500万円ほどの事業資金が必要です。
・会社登記の費用
・人件費や備品の費用
・事業運営費
・広告費など
これらを賄うために多くの場合は銀行などから融資を受ける必要があるのですが審査に通るのが非常に難しく、カードローンなどで借入ができたとしても数十万円にとどまることが多いです。
実際に私も学生ローンを利用したことがあるのですが、その際も30万円ほどしか借りられませんでした。
それ以上借りれないのかと問いただしましたが、無理だと言われて非常にショックを受けた記憶があります。
社会的な信頼がないと資金調達は厳しいので、あらかじめその点をクリアしないとなかなか難しいというのが就活しないで起業するデメリットの一つと言えます。
以上を踏まえた上で、就活しないで起業するのに向いている人は以下のような人だと言えます。
・大学時代から起業を経験している人
・安定を捨てる勇気のある人
・自分なりの「語れる強み」がある人
・取るべきリスクをとれる人
3. 就職し、そこから起業するメリット・デメリット
次に、就職してから起業するメリットとデメリットを見ていきましょう。
就職しないで起業する場合とはまた違ったメリットやデメリットがあります。
順番に見ていきましょう。
3-1.給料をもらいながら経験値を高めることができる
一つ目のメリットは給料をもらいながら経験値を高めることができるという点です。なぜなら自営業やフリーランスと違って、仕事の幅や仕事の大きさにかかわらず安定した収入を得られるので、より仕事に注意を払えるようになるからです。
お金の余裕は心の余裕とも言いますが、収入源が定まっていると的確な判断ができたり、リスクを最低限排除した選択ができるようになるなど視野が広がります。
同じ仕事に取り組んだとしても視野の広さによって掴めるものや成長スピードは全く違うはずです。
私自身も、起業した際は1年くらいほぼ無収入でも暮らせるよう準備をしていました。
生活費を失敗する必要がなくなったことで結果として多くのことを学びとり、今にいかせているのではないかと思っています。
なので、まずは起業のための生活費を確保するという意味で就職するのもいいでしょう。
以上が就職してから起業するメリット一つ目です。
3-2.様々なビジネスに触れる機会が増える
就職してから起業するメリットの2つ目は、様々なビジネスに触れる機会が増えるということです。なぜなら様々なビジネスモデルを知ることができればビジネスに関する知見や想像力が鍛えられ、将来的に自分が起業する時の参考にもできるからです。
さらに、他企業と提携を結ぶ場合や合併する際にも、他社や他業種のビジネスを知っていることは大きな強みになりますし、起業する際に人脈が広ければより効率的な戦略を取ることにつながります。
実際に企業において大切な要素の一つとして「人脈」は欠かせないワードに並んでいます。もちろん人脈が全てではありませんが、意識しておくに越したことはありません。
自分に十分な実力がなくても、会社の魅力を利用して様々なビジネスに触れ、多くの人とつながりを持てるのは就職してから起業する最大のメリットといえるでしょう。
3-3.起業する仲間を探せる
就職してから起業するメリットの3つ目は起業する仲間を探せる、ということです。先ほども述べましたが、就職すると様々な社会人の人と出会うことになるため、将来的なビジネスパートナーと出会う可能性も高くなるからです。
自分で探そうとするとどうしても会う人の傾向が偏りがちな一方、就職している場合は思いも寄らない出会いがあるかもしれません。あなた次第では相手から新企業の立ち上げに誘われることもあるでしょう。
・自分にない斬新なアイデア
・大胆な戦略を持ち実行する力
・圧倒的な人脈と誠実な人柄
自分と同じ志を持ちながら自分にないものを持つ仲間を見つけられれば将来の起業へも一歩近づくことができます。
このような「人」との出会いを目的に起業する前に就職するのも選択肢の一つと言えるでしょう。
3-4.起業する気がなくなってしまう
就職してから起業するデメリット1つ目は起業する気がなくなってしまうことです。
なぜなら、長年同じ会社に所属することで入社当時に燃えていた起業への思いが自然と萎んできてしまうからです。
例えば、以下のような例があります。
・自然と愛着が湧いて離れにくくなった
・より事業の発展に貢献したいという思いが強くなった
・なんだかんだ今の給料やポジションに満足している
一度安定したポジションについてしまうと自分から不安定な環境に飛び込むには大きな勇気が入ります。特に結婚などをして配偶者や子供がいたりすると尚更です。
就職してからも起業への牙は常に研いでおくようにしましょう。
3-5.自信をなくしてしまう
就職してから起業するデメリット自信をなくしてしまうことです。なぜならビジネスの世界では自分より優れた人はいくらでもいるからです。いくらポジションが高くなろうが、上を見ればキリがありません。
例えば、年収をベースにしてみましょう。
実際には年収の他にも人間関係の良好さや経営環境など評価する基準はたくさんあります。
なので、他人と自分を比較してしまいどうしても自信が持てなくなり、起業を諦めてしまう人が非常に多いです。私もそうなのですが、完璧主義の起業家は特にこの傾向にあります。
確かに他者との比較は大事ですが、モチベーションを失ってしまっては元も子もありません。「今の自分に何ができるか」常にこのような意識で働くことを強くお勧めします。
3-6.年齢を重ねてしまう
就職してから起業するデメリット3つ目は年齢を重ねてしまうことです。
卒業後すぐに起業する人と比べたら一度就職した人はどうしても年齢面では不利になってしまいます。
年齢を重ねるにつれ、他の起業家や社長に注目される点が「ポテンシャル->実力」に変化していくのでこの点は常に意識する必要があるでしょう。
しかし、この点についてはそこまで大きな問題ではありません。
就職後にしっかり知見を広げ経験を積んでおけば、起業の失敗率も最大限下げられますし、成長するスピードも前者よりも明らかに速くなるでしょう。
特にITベンチャー企業は軒並み成長率が高く、例えば、プリペイドカード事業を展開する「株式会社カンム」は2016年にバンドルカードというサービスを提供し始め、2019年には3600%もの成長率を叩き出しました。
代表取締役の八巻さんも就職後に起業をし、カンムを創業したのは26歳の頃でした。
20代後半はもちろん、30代からの起業でも成功した例は多くあります。
ただし先ほども伝えた通り年齢を重ねるにつれ見られる部分が変わることは常に意識しておいてください。
以上を踏まえた上で、就職してから起業するのに向いている人は以下のような人だと言えます。
・経験を積み、より失敗確率を下げてから起業したい人
・起業分野での知識や人脈をもっと増やしたい人
・やりたいことの方向性がまだぼんやりしている人
4.就職するか・起業するかで悩んだ時の3つの判断基準
ここまで就職/起業両方のメリットとデメリットを紹介してきました。
では実際に決断を下すときはどのようなことを基準に決めればいいでしょうか?
結論から言えば、3つの基準で考えることをお勧めします。
・やりたいことが明確かどうか
・資金に余裕があるかどうか
・自分が頑張れそうな環境かどうか
一つ一つ解説していきます。
4-1.やりたいことが明確かどうか
記事の冒頭でも述べましたが、やりたいことが明確かどうかは一番わかりやすい基準です。
あなたは、シンプルに「あなたは将来的に何をやりたいの?」と言われて答えられますか?
もしすぐに答えられないのであれば卒業後にすぐに起業するのは考えた方がいいかもしれません。就職してからぼんやりとしていたものを具体的に固めていくのをオススメします。なんとなくで起業して失敗するよりも、「やりたい!」と心から思えるものを見つけましょう。
逆に、やりたいことがあり、そこに全ての熱意を注げるのであれば起業を先延ばしにする必要はありません。迷うことなく自分の思う通りに行動を開始することをオススメします。
先ほどの質問は私が就活をしていた頃、ITベンチャーの取締役に実際に投げかけられた質問です。当時の自分はなんとなく抽象的な答えしか返せませんでしたが、これが進路を再考するきっかけになりました。
一度他の人に「自分が将来やりたいこと」について話す機会を設けると自分の思いを客観的に見つめられます。この経験があるからこそ1番目にこの基準を挙げさせていただきました。
4-2.資金に余裕があるかどうか
資金に余裕があるかどうかも判断の基準となります。
*資金の目安(1人で起業する場合)
もちろんネット起業のように初期費用が0円に近い方法もありますが、自身の生活のことを考えると、最低でも200万円ほどの資金は必要になるでしょう。従業員を雇う場合は追加で人件費が必要になります。
起業において、基本的には1年目の収益はほとんどない想定で資金繰りをすることが推奨されています。最低でも3ヶ月、できれば半年は収入がなくても生活できるほどの資金を用意しておけば、スムーズに起業を進められます。
私もそうだったのですが、資金がない状態で生活をしているとどうしても余裕がなくなりお金のことを気にしすぎてしまうようになります。
「食事に誘われたけどお金ないし断ろうか・・・」
「作業効率化のために有料ツールを導入するかどうか・・・」
「人を雇いたいけど人件費が足りるかどうか・・・」
など小さな金額でさえもお金を使うことを躊躇ってしまい、優柔不断になりがちです。
なので結局、資金が不十分な状態だとどうしても起業の成功確率も低くなります。
このことを理解した上で起業するか否かの判断を下しましょう。
4-3.自分が頑張れそうな環境かどうか
自分が頑張れそうな環境かどうかというのも起業か就職かを考える基準の一つです。
なぜなら、人はそれぞれ得意とする環境が違うからです。働く上でも自分の得意とする環境を選んだ方が自分の満足する働き方を実現できますし、成果も上げやすくなります。
これらはほんの一例ですが、過去の体験から自分の強みや成果を上げた経験を洗い出して考えてみると、自分がどのような環境に入るべきかは自然と見えてくるはずです。
とはいえ、漠然と過去の体験を振り返っても自分の強みを探すのは難しいですよね。
自分の強みを客観的に知るには、自己分析のできるツールを使うのがいちばんの近道です。
このようなツールが有名です。
いずれも無料で利用できますので、気軽に試してみてください。
また、就活でやりたいことを探す方法については下記の記事で詳しく解説しています。
こちらもチェックしてみてください。
(参考: やりたい事がない不安を一瞬で吹き飛ばす、就活㊙︎戦略を大公開! )
私が進路に迷った際も結局は自分らしく頑張れるか、が決め手となりました。
メリット・デメリットを比較しつつこの基準に照らし合わせて考えてみてください。
5. 決断するときに覚えておくべきたった一つのこと
就活や結婚など、人生の大きなターニングポイントとなる選択はいくつもあります。
ここで覚えておいて欲しいことは「人生の全ての責任は自分にある」ということです。
重要な決断を下す前には、いろんな人に相談したりいろんな意見を聞くかもしれません。自分でも散々悩むことでしょう。しかし、人の意見に流されて決断するのだけは絶対にやめましょう。
なぜならそれは「他人の人生を生きること」になってしまうからです。
選択肢はいくつもありますが、最終的にどうするかを決断するのはあなたです。あなただけが自分の進む道を決められますし、どれが間違いということもありません。
自分の人生は自分で作り上げていきましょう。
6.まとめ
ここまで卒業後の選択肢に関して解説してきました。
この記事で大切なポイントは以下の3つです。
・やりたいことが明確なら起業しましょう
・リスクを抑えて経験値を積みたいなら就職しましょう
・人生の全ての責任は自分にある
どの道に進もうとも、最終的にはあなたの人生はあなたのものです。
自分の意思を大事にして決断するようにしてください!
この記事があなたの決断の後押しになれば幸いです。
あなたのビジネスライフがより良いものになりますように。
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