「やりたいことが見つからない」
「将来の夢がわからない」
そんな悩みを持つ学生の皆さんに、学生起業家の「しゅんさん」からのメッセージをお届けします。
「動機は何でもいいから、とりあえずやる」
怪我により夢を断念せざるを得なかったしゅんさんが、いかにして起業の道を歩み始めたのか。
今回は、そんなしゅんさんがどのように起業を始めたのか、学生起業のメリットデメリットをお話してくださいました。
しゅんさん:立命館大学3年生。
プロを目指し高校3年生までサッカー漬けの日々を送るが、怪我で夢を断念。
大学生になり、「学生起業を支援する事業」で起業。
目次
自己紹介
怪我により諦めた夢。
しかし、そこから学んだのは「ちゃんとやれば、うまくいく」ということ。

しゅんさん

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しゅんさん
立命館大学3年生で、学生起業を支援する事業を行っています。小学1年生から高校3年生までサッカーをしていたんですが、高校3年生の時に怪我をしてしまって。目指していたプロサッカー選手の夢が断たれてしまったため、大学で何か新しいことをしようと思い、紆余曲折があった中で、最終的に起業の道を選びました。

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しゅんさん
ありがとうございます(笑)。
サッカーをしている間はサッカー漬けの日々を送っていたので、勉強が本当に苦手で。怪我を機に勉強に集中して取り組み、学年で上位2番目の成績を修めることができました。勉強に対して苦手意識を持っていたんですが、真面目に向き合って、直向きに努力すれば、うまくいくんだってことを学びました。
ただのお金稼ぎが、いつしか教育支援へ、目の前にあるものを必死に迫っていたら、夢ができていた。

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しゅんさん

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しゅんさん
そうなんです。
次に考えたのが、プログラミングや長期インターンでした。これらは他者に貢献している感じがありましたし、リモートワークながらもある程度稼ぐことができたんです。そんなときに、たまたま海外の教育事情について知る機会がありました。そこで目にしたのが、「世界では6100万人が教育を受けられていない」という事実。自分がやりたいことをして、それで満足にお金が稼げているのは、日本という国にいるからだという現実を目の当たりにしました。

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しゅんさん
起業家が増えることで、お金を稼げる人が増えることで、教育を受けられない人たちの環境を変えることができるようになるかもしれないと思い、起業を支援する事業を始めました。

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しゅんさん
単なるお金稼ぎを目指していた中で、たまたま本気で叶えたいと思う夢ができました。「夢がない」って言う学生が僕の周りにたくさんいるんですけど、最初は大きな夢なんて、持っていなくてもいいと思うんです。
何か目の前にある欲しいものを必死で追っていたら、何かしら向こうから現れてくると考えています。だから、夢を無理やり作る必要はなくて、目の前のことに必死に取り組んでいくことが重要なんじゃないかなと気付きました。
学生起業家が増えたら、世界の教育が変わる。そう信じて始めた、学生起業の支援事業。

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しゅんさん
現在は、学生と企業をマッチングする事業を行っています。「起業したいけど、知らないことが多いから学びの機会が欲しい」という学生、「中小企業だから人件費は多く割けない、でも人手が欲しい」という企業を中心に集めています。β版を11月にローンチする予定で、アプリの開発に取り組んでいるのが現状です。

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サービスを利用する両者には、どのようなメリットがあるのでしょうか?

しゅんさん
学生のメリットは、やはり「中小企業の中で、起業するためのノウハウを得られる」という点にあります。
起業をする上で、何から始めたらいいのかわからない学生が多いと考えているので、インターンとして報酬を得ながら、知見を確実に獲得することができる環境が提供できればと思っています。
企業側のメリットは、「低価格な人件費で労働力が確保できる」「学生とのつながりが獲得できる」という2点です。前者は企業にとって明確なメリットなので説明は省きますが、意外と後者のメリットも企業側にとっては大きなものになります。
もし学生が起業を断念した場合、その後の選択肢に「就職」が入ってきます。その際に、両者ともミスマッチを減らしたいと考えるでしょう。あらかじめインターンとして働いておけば、両者の中で関係性が構築できているはずです。つまり、企業側は採用コストをかけずに、自社にマッチした学生を採用することが可能です。

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しゅんさん
アプリの中には、マッチング機能だけでなく、学生起業家が情報交換ができるコミュニティも形成したいと考えており、学生が起業をする際には絶対にインストールしておくべきアプリを目指しています。

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しゅんさん
それ以外にも、共同創業者と一緒に教育事業も進めています。オンラインで教育が受けられるものと、実際にオフラインで教育が受けられる環境の2軸で進めていく予定です。
毎日が成長機会の連続だからこそ、その全てを楽しく感じる。

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では、しゅんさんが実際に起業をしてよかったなと思う点はどこでしょうか?読んでくださっている方々には、学生もいれば、サラリーマンをしながら起業することを考えている方もいると思うので、そういった方々の指針になればいいなと考えています。

しゅんさん
起業してよかったと思うところは、「楽しい」という言葉に集約されるかなと思います。起業するまではわかりませんでしたが、実際に起業をしてみると、やらなければならないことが非常にたくさんあります。それらを共同創業者と2人だけで行っていくことが、楽しいなと感じますね。

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とはおっしゃられるものの、起業している身からすれば、「面倒だ、したくない」と思う部分もたくさんあったんですが、それらも含めて、全て楽しいですか?

しゅんさん
当然、面倒だし、したくないこともあります。
僕は、それらの事柄に対して、全て自動化しています。リストの作成から、募集者との定型文で済むような会話など、全て自動化ですね。自動化することによって、自分の楽しいと思える作業にだけ集中できる環境を作っているから、起業して「楽しい」と思えているんだと思います。

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しゅんさんの中で、起業して何か変わったことはありますか?

しゅんさん


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では一方で、起業してここは「悪かったな」と思う点はありますか?

しゅんさん

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しゅんさん
僕の場合は、黙って先に起業してしまいましたね(笑)。
反対されることがわかっていたので…。しばらく経ってから、親に起業したことを話しました。そしたらしっかりと反対されて。そこで、自分がどういう思いで起業をしたのか、何を目指して、今どのように頑張っているのかを一生懸命話しました。最初は理解を示してくれなかったんですが、最後は根気負けでしょうね。「お前がしたいようにすればいい」と言ってもらえました。

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しゅんさん
そうですね。究極的には、親に言わずに起業してもいいんじゃないかと今でも思っています(笑)。でも、言わなければいけない状況になったのであれば、しっかりと自分の思いを伝えること。そうすれば、親は絶対に応援してくれると信じています。
「大企業に入れば安定」の時代は終わった、スキルを持つ人が勝時代。ならば起業以外の道はない。

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しゅんさん
人は、頑張りたいというプラスな気持ちよりも、不安だというマイナスな気持ちがある方が動けると思っているので、あえて不安になる言葉を残したいと思います。
今後の社会では、「大企業に入れば安定」なんてことは無くなります。大事なのは、間違いなく「スキル」です。自分がお金を稼げるスキルが重要です。だからこそ、起業という道を選び、自分が本当の意味で成長できる状態に身を置きましょう。

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そのためにも、まずは「なんでもいいからやってみる」の精神が求められるってことですね。

しゅんさん

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