「学生だけど起業したい・・・」
「けど、起業って借金とかのリスクあるし、怖そうだなあ」
「学生のうちに起業する人ってどういう考えを持っているんだろう?」
起業したいと思いながらも、どこか一歩踏み出せないあなたは、このような思いを抱えていないでしょうか?なかなか踏み出せない日々が続き、時間だけが過ぎてしまっていないでしょうか?
しかし、結論から言うと、学生起業では正しくビジネスモデルを選べれば限りなくリスクを減らすことができるのです!時間面で余裕のある学生だからこそできるものもあります。
なので、極端にリスクを恐れる必要は全くありません!
とは言うものの、実はこの記事を書いている私自身がまさに過去、上記のような心持ちで起業を先延ばしにしていました。ですので、この気持ちはすごくよくわかります。
起業について調べてみても、その魅力的な生活とは裏腹に失敗したときの損失も大きい・・・。他にも、自分にできるのか・・・という不安や、お金ってどのくらい必要なんだろう?などといったお金面での不安なども積み重なるばかり・・・
こんな状態で先延ばしにし続けた結果、自分が起業したのは、起業を志してから半年後のことでした。
学生時代は4年間しかないので、そのうちの半年となるとかなり長いですよね。もっと早く起業していれば別の未来もあったんじゃないかと、後悔することも今でも時々あります。
だからこそ、この記事では、学生起業をする際のリスクと、その対処法についてを解説しています。最初の起業でつまづいた僕の他にも、2人の学生起業家の人に、起業におけるリスクについても直接インタビューし、学生起業でのリスクについて実態を聞いてきました。
記事の最後には、2021年だからこそこれから伸び、起業するリスクの低いビジネスモデルを難易度順に3つ解説していきます!今、起業を始めようと思っているけどなかなか勇気が出ないという方はぜひ最後までこの記事を読んでいってください!
目次
学生起業でよく耳にする3大リスク
金銭面でのリスク
金銭的リスクとは、文字通り、起業においてかかってくる金銭に関するリスクのことを言います。
具体的なリスクの例としては以下の通りです。
- 起業のための借金を返済できない
- 事業展開のために抱えた在庫を捌けない
- 家賃や給料などを含む固定費が払えない
金銭面で学生起業に失敗している人の多くがこれらのリスクに対処しきれずに、挑戦を諦めています。
しかし、学生の収入面を考えてみればそれも仕方がないことではあります。
日本学生支援機構 [JASSO]が平成30年に行った調査によると大学生の平均収入は36,000円弱、
全国大学生活協同組合連合会の2019年の調査では37,000円弱とされています。
※出典:平成30年度学生生活調査結果(日本学生支援機構)
第55回学生生活実態調査 概要報告(全国大学生活協同組合連合会)
しかも起業している間はアルバイトもできないわけですから、当然その分の生活費用なども賄う必要がありますよね(一般的には半年分の給料をみておくと良いと言われています。)。
もともと収入面もそこまで多くない大学生にとってはそもそもの起業資金を用意することも難しいですし、起業できたとしても金融機関などから借金を背負ってのスタートになるケースは非常に多いです。
だからこそ、できる限り固定費を下げ、在庫を抱える必要のないビジネスモデル を選択する必要があります。詳しくは後の章で解説します。
プライベートや人間関係におけるリスク
プライベートでのリスクとは、友人や家族などとの人間関係の面だったり、自身の健康という面で生じうるリスクのことです。
起業ってかなり大きな決断であるがゆえに、周囲の環境がカラッと変わりやすいんです。具体的には、以下のようなリスクがあります。
- 複数人で起業を始めて、揉め事になる
- 家族や友人からの理解を得にくい
- 仕事とプライベートの境界がなくなる
- ひとり起業で孤独になりすぎる
ちなみに上記は一番上以外は、全部私自身が経験したことでもあります。
起業直後には、当時付き合っていた彼女と別れ、睡眠以外はほとんどパソコンに向き合い(毎日12~14時間くらい?)、あまり人に頼ることもできなかったので、常に一人で作業を続けていました。
世の中にはブラック企業という言葉がありますが、それを使うとしたら、完全に「セルフ・ブラック」状態だったんですね・・・。笑えない・・・。
起業して人間関係が変わってしまうことは仕方がないことだと思います。どうしても仕事関係の付き合いは多くなってきますし。ただ、これまで付き合っていた人との関係値を0にする必要は全然ないですし、むしろしないほうがいい。
そのためにも、起業したからといって、仕事一辺倒にならないように注意が必要ですし、起業しながらも常に心を許せるような人とつながっておくことが大切です。
そうして、少しでもプライベートを残しておいたほうが、心も安定し、起業もうまく進みやすいです。
起業未経験というリスク
社会経験も起業経験もない学生が起業をするとなると、自分でアイデアを考え、場合によっては資金や人員も調達しながら、マーケティング戦略やPR戦略まで考え、実行していく必要があります。
状況は起業状況に応じて刻々と変化していきますので、常に思考を回し、行動まで落とし込んでいく必要があるのです。おそらく今この記事を読んでいるあなたの想像よりも3倍は大変だと覚悟しておいてください。
この点を抑えておかないと、以下のようなリスクが生じ得ます。
- 学業に支障が出て、勉学の方が疎かになるリスク
- 「起業すること」自体が目的になって失敗するリスク
- クライアントとのコミュニケーションがうまくいかず、信頼を失うリスク
休学するのであれば、学業に支障が出る危険性は少ないです。ですが、せっかく起業したのに、何も考えずのんびり過ごしていてはあっという間に事業は潰れてしまいます。
また、経験不足を盾にして、クライアントや関係者とのコミュニケーションを疎かにする人も失敗しやすいですね。学生であっても社会人であっても、起業してビジネス関係になるのであればプロとして扱われます。ですので、礼儀を怠らずはっきりした態度で臨む必要があります。
社会人経験がない分は、失敗から学ぶ力で補うようにしましょう!
体感してみるとわかりますが、起業してから感じる1年は本当に短いです。だからこそ1日1日を大切にする必要がありますし、そのような覚悟を持って起業に臨む人でないと成功はしにくいです。
学生起業家に聞いてみた!3大リスクの実態とは?
上記の3つのリスク、「金銭的リスク」「プライベートや人間関係におけるリスク」「起業未経験だからこそのリスク」について、大学生の際に起業を経験した2人の方に私が直接インタビューいたしました。
今回インタビューに応じてくださったのは、以下の2人です。
・昇 優希さん
大学在学中にコンテンツ販売を入り口として学生起業をする。両親や周りの友達には反対されつつも、3ヶ月ほどで、事業を起動に乗せ、成功に導く。その後は、電話やSNSでの集客・営業の経験を生かし、中小企業の営業代行や、イベントのプロデュースを行っている。
・久保 百香さん
大学在学中に恋愛の市場で、同世代の女性向け恋愛ノウハウの商材の販売を開始。スタートから26日で8万円 の売上を出し、その後、自身の集客・営業ノウハウを生かして起業支援事業を開始する。その後3ヶ月後に売上 120万円を達成し、事業を軌道に乗せる
昇優希さんの場合
金銭面でのリスクについて
事業をするときにやっぱり金銭的リスクは感じていたので、その意味でリスクの少ない情報起業(コンテンツ販売)というところから始めたっていうのは結構ありましたね。
※コンテンツ販売とは
自分が持つ知識や経験をブログ、PDF、動画などにデジタル化し、Web上で販売するビジネスモデルのことです。詳しくは「【徹底解説】現役起業コンサルタントが教える一番オススメの副業“コンテンツ販売”」で解説しているので、興味のある方はチェックしてみてください!
でも、起業を始める際のお金は他の人とは少し違った価値観を持っていまして。「金は何としてでも帰ってくるか」というスタンスでやっていましたね。怖さみたいなのはあったんですけど、そういう期待をしながら始めたっていうのもありましたね。
ただ、「うまくいくだろう」というテンションでやっていたというよりは、「失敗しても何とかなる」という気持ちでやって金銭的リスクは乗り越えました。最悪やめればいい。やめてもまた挑戦できるチャンスはいくらでもありますよね。
だから金銭的リスクは感じていたけど、そこまで影響はなかったですかね。
プライベートや人間関係におけるリスクについて
家族的なところで言うとやっぱり反対はありました。そこで人間関係が壊れるんじゃないかみたいな気持ちも正直ありました。
けど、起業をしたい理由を考えたときに、じゃあ親の言うことだけ聞いていれば、その「起業したい」と言う思いは収まり切るのか?ってなって、「いや、それでもやりたい」と言う結論に達しました。だから、自分の起業への熱意でリスクは乗り越えたと言う感じですね。
友達との関係はかなり、大変でした。当時はめっちゃ反対されて。でも、「自分がミスっても笑い事にできるからいいか」みたいな考えでしたね。自分は。ここは人にはよると思うんですけど。
あと、当時運用していたSNSが友達に流出してしまう事件があって。でもその友達は結構興味を持っててくれたんです。だから、ちょっと問題はあったけど、反骨心も相まって、続けることができました。
ただ、成果を出したらやっぱりわりかし認めてくれることが多いので、そこを理解すればこのリスクっていうのがそれほど怖くなくなるんじゃないかと思います。それまでは、我慢ですね。
起業未経験というリスクについて
ここも結局金銭的リスクにつながるんですよね。正直起業を始める時に金銭的以外の部分てわからなかったです。未経験だからこそ悩むところって、やっぱ結局は金銭的な面に落ち着くんですよね。でも金銭的な面はさっき話したみたいにいくらでも工夫はできる。
それ以外の部分はあまりわからないまま進んでも何とかなるし、当時はやっぱ別に「失敗してもいい」と思っていました。他にも、過去に単位の危機でめちゃくちゃ勉強してフル単とった時期があって、それもあって「本気でやればいけるな」という思いはありました。
今思うのは、「自分への期待値を上げすぎないこと」が大事だな・・・ということですね。リスクって、期待値と事実のギャップが自分へのダメージになるんですよね。だから、期待をあまり高くせず、「まあまあ、ちょっと稼げて切羽つまらんくらいにならなきゃいいんじゃね?」くらいのテンションでした。
やるからにはうまくいくだろうとは思っていたけど、そんなすぐにはできないとは思っていましたね。リスクを感じちゃう人ってやっぱり「最初からうまくいく自分」を想定しすぎるところがある。ネガティブになるのとはまた違うけど、いい意味で自分に期待しないことがリスク回避の手段になると思いますね。
久保 百香さんの場合
金銭面でのリスクについて
起業に関する知識は当時がない状態で始めました。会社登記に30万円かかることくらいしか知らなかったです。
自分の中で起業=投資みたいな考えで払うのは当時の私は不安だったし、いやだなとは思いましたね。でも、そこでお金を自己投資だと捉えて、普段の無駄なお金、コンビニとか飲み会などで抑えられる部分はあったので、どうせ無駄にするくらいだったら、挑戦に投資した方がお金を捨てることにならないんじゃないかと言う考えに至りました。
その面で、金銭的なリスクはあまり感じなくなりました。投資に対する拒否感は、起業にチャレンジするときは理解できていなかったんですけど、今となっては、リスクを乗り越えての行動で、非常によかったなと思っています。
プライベートや人間関係におけるリスクについて
最初の方じゃ自分の起業を周りに言うのが、ブロックがありました。「友達減るのかなあ」とか「若干嫌われるのかなあと言う思いは若干ありましたね。
でも、新しい世界に飛び込んだ分、想像もつかなかったすごい人と繋がらせていただいたので、その辺りのリスクはあんまり心配していなかったですね。何とかなるかな、と。
実際に起業を始めた後思ったのは、手に入れた成果や実績を見せることでやっぱり、両親とか、友達とかに納得してもらったり、応援してもらえるようになったのは、大きな変化でしたね。
起業未経験というリスクについて
先輩の起業家さんに教わりながらやっていくのがスタートだったんですけど、最初スタートするときは「出来なさそう」と言う思いしかなくて。
自分自身、就活の武器にしたいとか、自分の強みを作りたいとか、あわよくば就職しないで働きたいと言う自分の理想の世界はあったけど、自分の力が足りないことはわかっていた。
出来なさそうなことをできるようになるからこそ、市場価値が上がったり、収入も他の人より上がるかな、と思っていたので、不安はあったんですけど、「できるのが当たり前だし、思い切って取り組んでできるようになろ!」と言う思いで起業に臨んでいましたね。
悩んでいるよりは、覚悟をって、自分が絶対成功すると言う思いを持って取り組んだ方が絶対いいと思います。
伊藤達洋の場合
最後に、本記事の執筆者である、私の起業当初のリスクに対する考え方についても記述いたします。私自身も大学3年生の時にWebエンジニアとして起業をし、小規模ながらも成功を修めました。
当時は人一倍リスクに対する不安が強かったので、現在起業へのリスクで行動できていない人には非常に参考になるかと思います。
金銭面でのリスクについて
金銭面でのリスクは正直かなり感じていました。起業という言葉自体が当時の自分にはパワーワードで、どこか次元の違うものだと思っていたので。当然、物凄いお金がかかるし、ハードルが高いんだろうなと思っていましたね。
失敗による借金のリスクについてもありました。起業による借金で破滅した人の例はインターネット上ではいくらでも見かけましたので、不安はかなり大きかったです。
だからこそ、実際起業するとなった時に、どうにかして金銭面を抑えて起業できないかということを考えたんです。あるかわからないけど、できるだけ開業費用も、事業継続のためのお金も少ないものをやりたい。
こうして、選択肢を探した結果、Webエンジニアとしての起業という道にたどり着きました。学生でも対応できる範囲まで固定費用を下げることができたので、その時は金銭面のリスクはかなり感じなくなりましたね。
学生起業の一番の障害はこの金銭的なリスクだと思っています。
起業前にしっかりと対策するようにしてください。
プライベートや人間関係におけるリスクについて
周りとの人間関係がだんだん悪くなるリスクというのは、認識した上で「しょうがないか」と半ば諦めていました。
起業を志していた自分でも、起業に対して一番最初はいいイメージが湧いていなかったのに、起業についての正確な情報を何も持っていない人にとっては尚更意味のわからない選択肢だろうということは、簡単に想像できたからです。
実際、起業することを周りにいった結果、なかなか理解してもらえず、最終的には完全に一人で起業を始め、一人で作業を続けることになりました。辛いことはありましたが、後悔はしていません。
しかし、ある程度結果が出てからはやはり周りの人も少しは話を聞いてくれるようにはなったので、やはりあまりリスクは考えなくてよかったのかなと思っております。
とにかく、自分の夢に向かってコツコツと積み上げていくのみですね。
起業未経験というリスクについて
私は性格上、新しいことに取り組む際に、ワクワクも不安も同時に感じる性格だったので、起業という挑戦をする時もためらいはかなり感じていました。
「本当にできるのかな・・・?」という思いは自分の中でグルグルとモヤモヤを拡大させ、正直自分一人では決めきれないほど大きくなっていました。
だからこそ、自分は同じように学生起業をした人の姿を参考にこのリスクを乗り越えました。
偶然にも自分よりも1年先に起業していた先輩がいたので、その人の体験した話を聞き、リスクが完全にゼロになるわけではないけど、工夫次第で抑えられるし、しっかり対策すれば起業は非常に面白い挑戦だ、ということに気づくことができたのです。
そこから起業して2年近くたった今考えてみても、あの選択は最前だったのではないかと思っています。経験のないことについてはわからないのが当然なので、経験者に聞くのが一番です。
リスクを感じている自分を責めすぎず、適切な対処をすることでリスクを感じたままで起業に踏み出すことはできるかと思います。なので、どんどん挑戦してみましょう!
学生起業家がリスクを最大限減らすことができる5つの方法
上記のインタビューからも分かるように、実は、学生起業そのものが非常に低リスクな選択なんです。
失敗しても最低限の生活は保証されていますし、起業の経験をそのまま就職やインターンに生かすことも可能です。起業のために1~2年くらい休学していたって何のデメリットにもなりません。
文部科学省の調査データによると2012年の時点で休学者の総数は、全学生数のうち 2.3%と言われていました。しかし、2021年の現在、新型コロナウイルス の影響もあるとは思いますが、休学者はさらに増えているとと予想することは難しくはないでしょう。
このように、起業は簡単ではありませんが、熱意のある大学生にとっては非常に挑戦しやすい環境が整っていると言えます。
とはいえ、せっかく挑戦するんだったら、できる限りリスクは排除してから臨みたいですよね。
この章では上記のインタビューも踏まえて、これまで紹介してきたリスクを可能な限り減らすためのアクションプランを5つ紹介します。
ビジネスはひとりで小さく始める
最初の起業、ビジネスは一人で小さく始めることをオススメします。
これには2つの理由があります。
1つは、自分の思い通りに行動し、失敗や成功の経験をすることができるということ。
2人以上で起業してしまうと、どうしても意見がぶつかったり、行動が遅くなったりと、ただでさえ難しい起業の難易度が一気に爆上がりします。
メンターさんやコンサルなど外部の第三者にたよるのは問題ないですが、実際に起業において動くのは自分一人にしておいた方が無難だと言えるでしょう。
もう一つは、一人で小さく始めることで固定費を最低限まで下げることができるからです。起業ではあなたが思ったより、お金がかかることが多いです。
下記に、一人で起業するときの費用感を示してみました。実際に私が起業した際にもほとんど同じくらいの値段でしたね。
実家ではなく一人暮らしならここにさらに家賃なども乗っかってきます。
だからこそ、費用カットできるところはしっかり確認しておくことで、金銭的リスクは一気に低くなり長期的で安定した事業経営ができます。
なので、最初のビジネスは一人で小さく始めることをオススメします。
借入や融資を受けずに経営する
次に、借入や融資を受けずに経営することです。
これまでに、多くの起業志望の学生とあってきましたが、稀に「お金が足りなければ借りればいいじゃないか!!」と言って、金融機関から融資をしてもらって起業しようとする学生がいます。
確かに、そのような形態で起業して成功する人もいないわけではないのですが、ただでさえリスクの高い初めての起業で融資を選択するのは危険です。
それよりは先述のようにスモールスタートでビジネスを始め、軌道に乗ってきたら融資を受けるようにしましょう!
学生の融資について詳しく知りたい方は「学生起業におすすめの資金調達方法 7 選」をご覧ください。
人付き合いを最も大切にする
次に人付き合いを最も大切にすることです。プライベートでも、ビジネスでも両方。
一見当たり前のことではあるのですが、忙しい起業生活の中でついつい疎かにしてしまう人が多いんですよね。
恥ずかしながら実際に私もそうでした。学生起業した私が起業した後1年間で一番後悔した部分です。決して人道に反することをやっていたわけではないのですが。。
今まで付き合っていた友人などと距離を取ることが多くなり、起業で利益をあげることだけに熱中してしまったんですね。クライアントにもその焦りや態度が伝わったのか、事業自体もなかなかうまくいかなくなり、赤字の日々が続きました。
(さらにいうなら、自分のメンタルもすごく落ち込んでいましたね・・・
鬱ではなかったのですが、半分死んでいるような状態でした・・・)
その際はなんとかメンターさんに気づきを与えてもらい、それからは周囲の人と積極的に関わるようになった結果、苦しい時に頼れる場面も増え、事業自体も快方に向かって行きました。
ビジネスは9割が「信頼」だ、という格言もあります。
人付き合いはしっかり大切にしましょうね。必ず事業にもプラスの影響があります。
起業を教えてくれる環境を自分から作りに行く
学生がビジネスでどんどん成果を出していくために、環境を自分に作りにいくことは必ずと言っていいほど心がけた方がいいです。
具体的には、「起業仲間」や「アドバイザー(メンター)」に出会える環境が望ましいです。
なぜかというと、一人では行動量が「自分基準」のままになるからです。
確かに、全部一人でコツコツ取り組んでいくのもいいですが、学生でいられる時間は4年間と時間に限りがありますし、規模も小さいものであればどんどん行動していった方が課題に対する改善もしやすいですよね。
そのために、刺激を受ける存在や、アドバイスをしてくれる存在は大きな助けになります。
自分と同じような段階にいる事業家さん、逆に少し上の段階にいる起業家さんとは積極的につながりを持っておきましょう。
自分の周囲にそのような人がいなければ、起業家のコミュニティに入ったり、コンサルサービスを受けてみるのをオススメします。
「最高の仲間ができる起業家コミュニティを選ぶ実例8つで徹底解説」で実際にコミュニティについても解説していますので、チェックしてみてください。
ビジネスモデル選定をしっかり行う
最後に、ビジネスモデルをしっかり選定しましょう。せっかく「起業しよう」という思いがあっても、何をどうするかの部分が決まっていないと行動できないですよね。
当然ですが、一人で起業するか、複数人で起業するかによって狙いやすいビジネスモデルは違ってきますし、業種によって狙いやすさも変化してきます。
学生のひとり起業でビジネスモデルを選ぶときのポイントは主に3点
「リスクが低い」
「イメージしやすい」
「ニッチな部分」
です。
この3点をバッチリ押さえたものだと、熱意を持って取り組みやすいですので、継続して行動でき、その分成果を生み出しやすいです。やっていることは違っても、同じようなビジネスモデルを持っている人をメンターにつければより早い成果が見込めます。
次の章では上記の点を踏まえて、学生起業にオススメなビジネスモデル について解説します。
[2021年時点] 学生が起業するのにおすすめなビジネスモデルとは?
2021年の今、基本的に以下のようなビジネスは今の時代にスケールしにくいと言われています。
・お客さんの長時間の接触が必要
・人が集まることが前提となっている
・そもそもコロナ期間の前と現在で需要が明らかに減ったもの
(旅行関係、宿泊業、飲食業)
ここら辺はどうしてもビジネスとして伸ばしにくいです。
学生という限られた期間ではなおさら安定させるのは難しいでしょう。
そこで、今回は2021年という時代情勢も含めて、学生が起業するのにおすすめのビジネスモデルを3つ紹介します。一人での起業を前提条件として、上記でも紹介した、ビジネスモデル 選定の3つのポイント
「リスクが低い」
「イメージしやすい」
「ニッチな部分」
を加味した上で厳選しましたので、是非とも起業の参考にしてください!
音声メディア配信関係 難易度 : ⭐️
2021年では音声メディアや音声を利用したSNSが流行ってきています。
具体的には以下のようなサービスです。
ClubHouse
(iOSのみ)
前者2つはYoutubeとも連携できるので、Youtubeを通して知っている方も少なくないのではないでしょうか?両方とも個人でラジオ番組のように、録音した音声を配信できるサービスです。
「声のブログ」とも言われており、なんか少しカッコいいですよね。
Clubhouseは招待制のSNSサービスで「クラブ」と言われる小さなグループを作り、トーキングをしたり、交流をするクローズドコミュニティを瞬間的に作ることのできるサービスです。
どのアプリも登録さえすれば簡単に情報配信をすることが可能です。少し硬いビジネスチックの話から、自分のニッチな趣味のことまで様々な分野で活動することが可能です。
stand.fm、Voicyは最近ではマネタイズ機能も提供しているので、人気パーソナリティになれば月20万円は稼げるようになっています。
この後紹介する個人商品などとも相性がいいので、今のうちから始めるのがオススメです!
個人メディアでの商品販売 難易度:⭐️⭐️
2つ目に紹介するのは、個人でメディアを作り、自分だけの商品を販売するという方法です。
ちなみに、今見てくださっているこのTryBaseもメディアの1つです。
つまり、自分でWebサイトを作り、ブログ記事などで情報を発信し、メディア経由でオリジナルの商品を売るというビジネスですね。
※厳密に言えば、他人の商品を売る方法もあるのですが、ここでは割愛します。
自分の商品とは例えば以下のようなものです。
・Kindleでの電子書籍出版
・自分の貴重な経験とそこから得た学びをしるした有料note
・自分の専門分野を活かしたコンサルサービス
などなど。意外なものが商品として売れることがあります。
例えば、「人の話をきき、受け止めてあげることが得意」なのであれば、民間の資格を取得し、コーチングのサービスを展開することも可能です。
実際に新型コロナウイルスの影響でメンタルが落ち込んでいる人を対象としたメンタルカウンセリングやコーチングのサービスが急増しており、Twitterでもアカウントをよく見かけます。
制作から販売まで、やることは多いですが、初期費用はそれほどかかりませんし、究極一人でも完結するビジネスなので、挑戦する価値はあるかと思います。
人が集まれるような場所を作る(サロン作り) 難易度:⭐️⭐️⭐️
ある程度の実績や、自分の狭く深い価値観を持っている人であれば、このようなビジネスに挑戦をしてみるのも良いかと思います。
自分にあった「環境」を作れるので、心も安らぎますし、会費という形で定期的に収入を得ることができます。もちろんサロン運営など大変な部分もありますが。
「サロン」と聞くと、少し怪しいイメージがあるかと思います。しかし、全くそんなことはなく、むしろ、巣篭もり需要が高まっている現在では多くのサロンやコミュニティがたちあがり、活動をしています。
まずは、小さなところでもいいので、自分でサロンに入ってみて雰囲気を確かめてみるのがいいですね。私自身も最初は、怖がっていましたが現在はFacebookグループはじめ様々なコミュニティに属しております。
やはり価値観が似ている人と触れ合っていると自己肯定感も上がりますし、事業の相談もできますので、非常に快適です。自分が作ったコミュニティだったら尚更です。
最初の起業、ましてや一人の起業ということであれば、まずはFacebookグループなどで、完全無料のコミュニティを作成し、そこから改めて有料のコミュニティを構想してみるのをオススメします。
Facebookコミュニティは公式HPに作成手順が細かく記されておりますので、こちらも参考にしてみてください。
起業リスクを事前に抑えて起業しよう
いかがでしたでしょうか?
この記事を読む前と後では起業におけるリスクへの考え方がかなり違ってきているのではないかと思います。
リスクはしっかりと対策すればそこまで怖いものではありません。学生だから、年齢が低いから企業ができないということは絶対にないので、むしろ果敢に挑戦してみることをオススメします。
ただ、正直「不安」や「悩み」はまだありますよね。先にも書きましたが、解決策の1つとして実際に現役の起業家に相談してみるのも1つの手段です。
初めの方にも書きましたが、私自身も起業リスクに対しての「不安」がどうしてもぬぐいきれず、最終的には先輩の起業家に相談しました。身の回りに相談する方がいないのであれば無料で相談を行なっている会社があるのでそこで相談してみることをオススメします。
当メディア運営のTryBaseでも現役起業家による無料相談を行なっています。是非活用してください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事では、
・学生起業家が感じやすい3大リスクとその実態
・リスクを最大限減らす7つの方法
・これからの時代のビジネスモデル
などについて解説してきました。
この記事を読んで学生だけど思い切って起業に踏み切っていただければ、幸いです!
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