「先輩が起業したらしいけど、どんな事をしてるのかな?」
「学生で起業すれば失敗している人も多いんじゃないかな?」
「学生起業家ってどんな人なの?」
なんとなくそんな疑問を感じたことはありませんか?
身近に起業している人なんて見たこともないよっていう人は多いと思います。
でも実はクラスの同級生だったあの子が今はバリバリ活躍している起業家かも知れません。
この記事ではイメージがわくように簡単に説明していきます。
また私は現在、起業家かつ大学4年生ですのでその視点でもお話しできればと思いますので
是非、起業に興味を持ってもらえればなと思います。
目次
学生起業の成功率
まず初めに、学生の起業って成功すると思いますか?
「学生のくせに起業する奴なんて、イキって失敗して終わるだけやろ!」
とお思いの方がいるかも知れません。
でも実は学生起業って意外と成功している人が多いんです。
ここからは過去のデータを用いてその理由を説明していきます。
後ほどどんな人が学生起業家として成功したのかもご紹介いたします。
では行きましょう!
1-1:そもそも起業する人の数ってどれぐらい?
まず、いくつかの学校の学生を対象に行われたアンケート結果について見ていきます。
2016年の意識調査では全体の内の12.8%が起業しようと考えていて、すでに起業しているのは1.3%
だそうです。
意外と多いと思いませんか?
人数で考えると学生の中の100人に1人ぐらいは起業していると考えられます。
そう考えれば中学校が一緒だった子が起業していても全然おかしくはないのです。
不思議な感覚ですよね。
これは推測ですが、近年はインターネットが以前よりも普及してきて学生も情報を得やすいし、
インターネットを使ったビジネスがしやすくなったので、起業家の数も増えているはずです。
1-2:その中でも成功するのはどれぐらい?
成功の定義についてですが、売り上げの規模などいろいろあるかと思いますが、
ここでは会社が5年継続することを成功と考えます。
調べたところ、残念ながら学生の成功率に関するデータを見つけることができませんでした。
そこで、起業家全体のデータから考えてみます。
企業生存率の日本のグラフを見ると、
起業した会社の内81.7%は成功していると書かれています。
(出典:2017年版中小企業白書)
意外と高いと思いませんか?
私自身、この数字を見る前は起業なんてほとんど失敗するものだと考えていました。
学生で起業した人数と成功率のデータから単純に計算すると
(起業した割合×成功率、1.06%)は成功していると考えられます。
つまり、学生のうち100人に1人くらいは成功している学生起業家だと言えます。
なぜ、学生でも成功するのか
しかしなぜ、学生の身分で起業しても成功する人がいるのでしょうか?
社会人経験もなく、お金もないため一見不利に思えますが、
実は社会人に比べて学生には有利な点がいくつかあるのです。
ここでは現在大学生の筆者の生活も踏まえてご紹介します。
有利な点としては主に三つあります。
それは自由な時間が多いこと、失敗しても就職活動のネタに使えること、応援されやすいこと
です。
2-1:自由な時間が多い
学生のうちは勉強や部活など色々と時間が取られるかも知れませんが、そうはいっても就職後よりかははるかに時間に余裕があります。
私のところのように夏休みや春休みが2ヶ月近くある大学も存在します。
そのような、まとまった長い時間があるのは学生のうちだけですよね。
学問にかける時間を起業について調べる事に割いてもいいと個人的には思います。(自己責任でお願いします)
学校の何の役に立つかさえ分からない勉強をするより、一生使えるビジネススキルを身につけておく方が、上手に生きられそうじゃないですか?
社会人は働くことが義務でサボることは許されませんが、学生なら自由な時間を生み出せます。
2-2:失敗しても就職活動のネタに使える
もし起業して成功したときはそれを続けるか、就職をするかの選択肢が得られます。
自分のビジネスが好きなら続ければいいし、
やりたいことができる会社があれば、就職は問題ないでしょう。
就職活動を経験した私から言うと、面接で学生の頃に力を入れたこととして話ができます。
そんな学生は滅多にいませんし、採用担当者は興味を持って話を聞いてくれるでしょう。
もし失敗してしまったとします。しかし路頭に迷うことはありません。
それは起業した経験自体が重宝されるからです。
経営者の視点で働ける人は今後事業を拡大したいと考える会社にとっては、
喉から手が出るほど欲しい人材です。
つまり、成功しても失敗しても結局他の学生よりは有利になるのです。
2-3:応援されやすい
やりたいことを真剣にやる人って応援したくなるのは、感覚的に分かると思います。
私もビジネスを始めるときに周りの人に応援されてモチベーションを保つことができました。
また、学生で起業をすると世間から注目を浴びることになります。
メディアでも取り上げられることがあります。
そうなると他の先輩起業家から連絡が来たりしてビジネスの幅が拡がります。
学生に出資してくれる会社も存在しているため、資金調達に関しても学生のメリットがあります。
これだけは注意!学生起業のデメリット3つ
もちろんデメリットも存在します。学生起業をする前に一度目を通していただきたいです。
主に三つありますので、理由とともに説明していきます。
3-1:ビジネスの知識が身についていない
まず、大体のビジネスは誰かと関わる事があります。
例えば、資金を貸してくれる人であったり、製造を依頼する会社であったりです。
そういったところで利益率がどれくらいとか、礼儀作法が分かっていなかったりすると、
相手の方に不信感を与えてしまったり、交渉が上手くいかなかったりする事もあります。
なので、起業する前には身につけなければいけないことも多いのです。
3-2:学業との両立が難しい
先ほどはメリットとして学生には時間があると言いましたが、
誰だって、本気で何かしようとすると時間がかかります。起業でもそうです。
なぜなら、市場について調べることだったり、経営の仕方について考えることだったり、多くの準備が必要だからです。
実際に、次の章で紹介している鶴岡氏や加藤氏も大学を中退されています。
そこからも分かるように学業との両立は難しいのです。
学業に取り組みつつ起業するには、人より遊ぶ時間や睡眠時間を削らないといけないのはもちろんですが、
休学してしっかりビジネスに向き合う事も手だと思います。
3-3:資金調達が難しい
会社員に比べて学生は自己資金が少なく、そのうえ社会的な信用もないため、
民間金融機関からの融資を受けることは難しいです。
中には自己資金の10倍までと決まっているものもあります。
では一体学生起業家はどこから資金調達をしているのでしょうか?
今回ご紹介するのは次の二つです。
クラウドファンディング
ネットを通じて自分の事業やアイデアを支援してくれる人を募り、資金を調達します。
商品やサービスの魅力によって調達できる額が変わってくるため、魅力的な事業内容の提示が必要です。
難易度は高いですが、上手くアピールできると効果的に資金を調達することができます。
ビジネスコンテストでの償金
起業しようとしている人達がビジネスプランについて競い合うもので優勝者には賞金も用意されています。
なお沢山の人の目にとまるので人脈を作り、その後のビジネス展開に有利になる場合もあります。
この二つの方法を使えば条件はあるものの起業するのに必要な資金を調達できます。
実際に成功した学生起業家5選!
学生でも注意点さえ気をつければ起業して成功する事はできるんだと思っていただけたでしょうか?
とはいっても日常で会ったこともなければどんな人がいるのかイメージしにくいですよね。
そこでここでは実際に成功した学生起業家についてご紹介いたします。
4-1:鶴岡裕太
22歳の時、株式会社BASEを設立。
ECプラットフォームの「BASE」や「PAY ID」などを展開。
2016年に「Forbesが選ぶアジアを代表する30歳未満」EC部門に選出。
2017年にForbesJAPANの日本の企業家BEST9位に選出。
私もBASEを利用したことがあるのですが、誰でも簡単にものを売り買いできるのが魅力的です。
鶴岡氏はお母様から服をネットで売りたいという相談を受け、簡単にネットショップを作れる場がないことに気づきました。
日頃の何気ない不満を見つけることも起業においては大事なことです。
4-2:加藤將倫
21歳の時、株式会社Progateを設立。
オンラインプログラミング学習サービス「Progate」の開発・運営を行う。
現在ではユーザー登録数は約70万人、登録企業数は700社を超える。
2017年に大規模の資金調達を行い、国内でのサービス強化および海外展開を図る。
加藤氏はITがどんどん普及する世の中でプログラミングのニーズが高まっている事に着目されました。
私も実際に利用していましたが、プログラミングを学ぶなら誰しもが目にしたことのある名前だと思っています。
4-3:長塚翔吾
高校在学中、18歳の時、株式会社DogHuggyを設立。
旅行などで飼い犬の世話を依頼したい飼い主と、犬の飼育経験があるホストをマッチングする「DogHuggy」を運営。
2018年には、ANAホールディングス株式会社とのサービス連携を開始。
長塚氏は動物保護に対してとても熱心に考えられ、元々は獣医の道を目指されましたがより多くの動物を救えるようにと、起業するという決断をされました。
このように熱い思いを持っていたり、現状を変えようと努力できる人起業で成功します。
また、起業するのが学生でもいいというのは、彼を見てみれば分かりますよね。
4-4:堀江裕介
21歳の時、株式会社delyを設立。
当初はフードデリバリー事業でのスタートアップ。
2015年にメディア事業へ転換。
レシピ動画「クラシル」を運営。
サービス開始からわずか5カ月で月間再生数が1億回を超える。
堀江氏は、プロの料理人が動画でレシピを紹介するというところで同業他社と差をつけることに成功しました。料理でビジネスをしている会社は数多ありますが、やり方次第ではその中でも成功できる事が分かりますね。
私もアプリのクラシルを利用していますが、非常にユーザー目線で使い勝手が抜群です。
4-5:筆者
20歳のときにビジネスを学び始める。
趣味である卓球でお金を稼げないかと考える。
集客方法や商品に磨きをかけ、売り上げを上げる。
私は何か刺激が欲しいからという理由から、ビジネスを学びました。
ビジネススキルさえあれば、趣味でもお金を稼ぐことができるんです。
しかし最初は何から学べばいいのか分からなかったので、TRY BASEに相談しました。
周りと差をつけたい人、私と同じように刺激を求める人は是非LINEで話しかけてみてください。
起業家から学べるエッセンス
どうでしょうか?イメージができましたか?
彼らのように大成功できれば充実した学生生活を過ごせそうですよね。
ではどうすれば彼らのように学生でも成功する事ができるのでしょうか?
彼らに共通していることを知っていきましょう。
私が思う、彼らに共通していることは
ニーズを見抜く、信念を持つ、チャレンジ精神がある
です。一つずつ説明します。
5-1:ニーズを見抜く
事業を成功させるのに一番大事なのがニーズを見つけることです。
誰かが悩んでいる事を解決する、それがお金を稼ぐ原理です。
日頃から不便だなと思うことをメモするように意識しましょう。
5-2:信念を持つ
彼らには信念があります。
長塚氏なら、大好きな犬が殺処分されている現状を変えたいという思いがあります。鶴岡氏ならお母様の思いを叶えたいという思いがあります。
信念がないと起業してもモチベーションが維持できなくて、挫折しやすくなります。
5-3:チャレンジ精神がある
彼らに共通するのは、新しいことを抵抗なく試せる事です。
なにか新しいことを始めるときに怖いと思ったり、失敗したらどうしようと考えたりする人は多いと思います。
起業するには、この不安をなくすことが大切になります。そのためには考える前に行動してしまったり、志をともにする仲間を作ることがおすすめです。
私が出会ってきた起業家の方々はこの特徴に当てはまっています。
起業が上手くいっていない方や起業家としての心構えを知りたい読者の方々は是非、参考にしてみてください。
まとめ
どうでしたか?
以外と学生起業でも成功できていると知る事ができたのではないでしょうか。
また、実際に成功した人を知って起業のイメージができたと思います。
もし、起業して成功できれば、間違いなく充実した学生生活も送れますし、
周りの学生と圧倒的な差を生むことができるでしょう。
筆者も所属するTRY BASEでは起業家の先輩がビジネスの知識や起業に必要な知識を教えてくれます。
無料相談も行っているので、これを機に起業してみたいと思った人や、したけど行き詰まっている人は遠慮なく質問してみてください。
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