「Webサービスで起業したいけどどうすればいいの?」
「エンジニアじゃない自分がWebサービスで起業できるの?」
「Webサービスで起業するにも何をしようか?」
漠然とWebサービスへの起業を志したまま、足踏みしてはいませんか?
IT技術が進み、インターネットがより世の中に広がる現在。
Webサービスで起業しようと思ってもできることが多すぎて結局何から始めていいかわからないですよね?
私自身Webサービスで起業をし、他のIT起業者もたくさんみてきました。
ただでさえ起業は大変なのに、Webサービスについてはっきり理解していないママ起業するのは非常に困難ですし、リスクも高いです。
あっというまに資金が尽きて、沈むことになってしまいます。
この記事では、そんな私の経験も踏まえてWebサービスでの起業について解説します。
単にWebサービスで起業する方法を知るだけでなく、基礎知識や必要なマインドまで深掘りしていきます。
ぜひ最後まで読んで起業への第一歩を踏み出してください!
目次
0.Webサービスとは?定義から確認
「Webサービス」と聞いたとき、皆さんはどんなイメージを持つでしょうか?
Webサービスの定義はインターネットの黎明期と現在では大きく変わっています。
- 従来
外部のサーバーからデータを引っ張ってきて利用するためのプログラミング技術の一部を表す言葉
- 現在
Webブラウザによる表示・操作によりプログラムを利用できるようにし、サービスの提供によって課題を解決する仕組みを表す言葉
従来はソフトウェアをパソコンにインストールしてデータを送信する形でしたが、Webサーバーから直接データや機能を扱えるようになってから、Webブラウザ上で誰でも使える利便性とそれによる問題解決を図るものへと変化しました。
今では従来のような言葉の使われ方はほとんど廃れてしまい、広義ではインターネット上で提供されるサービスを使った課題解決の仕組みを指すようになりました。
例えば、商品を検索してカートに入れ、その金額が合計で表示される「Amazon」などのECサイトがわかりやすい例です。
Webサービスでの起業をする際も何らかの課題解決をゴールとして始めることになります。
1.未経験でもWebサービスで起業することは可能なのか?
とはいえ、Webサービスでの起業ではある程度のIT知識は必要になりますし、未経験でも起業できるのか不安な人も多いと思います。
結論から言うと、非エンジニアの未経験者が起業をすることは可能です。
ただし、アイデアがあることが前提条件になります。
僕も何人も起業する人を見てきましたが、特に何も考えないままに起業/独立した人が苦しむのを何人も見てきました。
アイデアがないとほとんどの場合失敗に終わりますので気をつけましょう。
1-1.アイデアさえあればWebサービスでの起業は可能
Webサービスの起業でアイデアが必要な理由は、「インターネットで出来ることが多すぎる」からです。
逆にいえば、アイデアさえあれば、どんなことでもWebサービスにつなげられる可能性があります。
例えば、有名な話として、決済サービス「BASE」の誕生エピソードがあります。
創業者である鶴岡裕太さんは大分の母親の「ネットで服を売ってみたい」と言う声をきっかけにBASEの開発に踏み切ったと言われています。
当時の鶴岡さんはインターンをしただけのほぼ未経験だったらしいです。
最初はショッピングカート機能しかないWebサービスでしたが、小さなアイデアから起業し、現在では大規模なサービスまで発展しました。
このように、例え未経験だったとしてもアイデアさえあればインターネットの力でWebサービスを展開し、起業することは現代ではそう難しくはないのです。
1-2.副業レベルで小規模の起業から始めるのも可能
鶴岡さんもそうでしたが、Webサービスでの起業と言っても最初から大規模なものを作る必要はありません。
いたずらな起業はむしろ、リスクが増えるだけなので、まずは副業レベルで小規模な起業から始めるのもオススメです。
現代では、自分でコードを自分でかかなくても比較的簡単にサービスを作成できるツールも増えてきましたし(ノーコード、と呼ばれたりもします)、
必ずエンジニアでなくても、情報さえ手に入れられれば開発はそこまで難しくない環境が整ってきています。
例えば、以下のようなサービスです。
実際に僕も下記のようなECショップを作成しました。
これらを組み合わせるなどすれば、少人数かつ小規模で起業することができますし、人数が少ない分開発のコストも大幅にカットすることができます。
そう考えるとWebサービスでの起業のハードルは少し下がるのではないでしょうか?
まずは、副業レベルでの小さな起業を想定して計画を立ててみましょう。
2.Webサービスに必要な準備
ここまでは、Webサービスにおいて必要なモノ(アイデア)について解説してきました。
しかし、ビジネスにおいて大切な準備は後2つあります。
それは「ヒト(人材)」と「カネ(資金)」です。
アイデアに加え人材と資金が揃えてこそ準備ができたと言えるでしょう。
この章ではWebサービスでの起業に欠かせない残り二つの要素について順番に解説していきます。
2-1.Webサービスに必要な人材
Webサービスを始めるにも、まずはメンバーを集めることが大切です。
もちろん最初は一人で開発を進めてもいいのですが、収益が立ってきてある程度規模が拡大してくると、そうしても手が回らなくなります。
とはいえ、がむしゃらに人材をかき集めても人件費がかさむだけ。
起業においてメンバーを集めるにはある程度基準を持ってメンバーを選定することが肝になってくるのです。
2-1-1.Webサービス事業を構成する4種類の人材
Webサービス事業には大きく分けて4種類の人材が必要です。
- Webエンジニア
メインでサービスの開発を行う人材
- Webデザイナー
サービスの見た目や配置を整える人材 - ディレクター
サービス開発の流れを把握し、他スタッフを指揮する人材 - プロデューサー
サービス自体を設計し、拡大させる人材
人が足りないうちは、ひとりが複数の役割を持つこともあります。
例えば、起業当初は社長自らがプロデューサーとディレクターを兼務し、アイデアを考えながらエンジニアやデザイナーをディレクションするなどといったケースはよくあります。
僕自身も起業した当初はほとんど自分で全ての役割をこなし、激務で倒れそうになりました。
お金がなかったのでそうするしかなかったので、仕方なくもあったのですが・・・
あそこで追加で3人雇っていたとしたら赤字も赤字で潰れていたと思います。
なので、起業におけるメンバーを集める際もこれらの人材を一気に集めるのではなく、ある程度の優先順位をつけておくことが大切です。
2-1-2.人材集めの優先順位の付け方を解説
起業における人材の優先順位を決める一番の基準は「代替できない専門的な技術があるかどうか」です。
それを踏まえると、人材集めの優先順位は以下の通りになります。
起業家自身がエンジニア技術を持っている場合でもこのような順番をオススメします。
1位のエンジニア人材は言うまでもなく、サービス開発の要です。
立ち上げ期には絶対に必要になってきます。
コードを書かないでも作れるWebサービスもあるとはいえ、エンジニアがいるだけでアイデアの幅は大きく広がるからです。
まずはプロダクトを作るところからなので、エンジニアから雇うようにしましょう!
成長期にはPDCAをはやく回すためのディレクター、拡大期になってやっとデザイナーや追加のエンジニアなど人材を投入しましょう。
僕の場合もそうだったのですが、実際に雇うまでの期間は少し割高ですが、外注で凌いでいました。それでも無駄な人件費はカットした方がリスクも減らすことができます。
事業が安定してきたら他の人にプロデューサーを任せて自分は他の事業を回したりするのも良いですね。
このように会社の成長に合わせて適当な人材を集めることで失敗しにくくなります。
人材の登用も計画的に進めましょう!
2-2.最低限起業に必要な資金
起業するにはある程度お金がかかってくるのは皆が理解していることでしょう。
では、実際Webサービスでの起業ではどれくらい資金がかかってくるのでしょうか?
詳しく解説していきます。
2-2-1起業に必要な資金は50~1000万円とピンキリ
起業に必要な資金はピンキリで、起業する人数やサービスの規模によってかなり振れ幅大きく変化します。
ここでは、副業ではなく開業届を出しての起業を想定しています。
Webサービスの起業をする際にメインでかかってくる費用は以下の通りです。
- 法人登記費用
- PC/ソフトウェア使用料金
- ドメイン料金
- サーバー料金(保守・運用含む)
- 参考資料・書籍などの備品
- 人件費 + 求人費用
- 外注費用
- (サービスリリース後の広告費用)
経営者自身がエンジニアで開発をするのであれば人件費はある程度抑えられますが、
これくらいを想定しておくといいでしょう。
ちなみに、先ほど申し上げたような副業レベルの起業であればそれこそ50万円以下で行うことも可能です。
実際僕が、ECサイトを立ち上げた際にかかった費用は、法人登記費用合わせて30万円程度でした。
ソフトウェアの料金とドメイン/サーバー代が少しかかったくらいで、人件費は発生しなかったのでかなり安く済み、自分自身でも驚いた記憶があります。
30万円であれば学生だとしてもまだ手が届きやすい金額ですし、アイデアとやる気さえあれば本当に誰でも企業は可能かと思います。
2-2-2.最低でも100万円は用意しよう
とはいえ、Webサービスで起業する際は少なくとも100万円はみておくと安心です。
大体の内訳は以下の通りです。
2-2-3.特定支援事業金を利用してコストを下げよう
起業するための資金が足りないと言う人は特定支援事業金を利用するのもおすすめです。
特定支援事業金とは、国や自治体が特定の条件を満たした人に付与する返金不要の資金のことで、業種や支援団体によって様々な名前の支援事業金があります。
代表的な支援事業金は以下の通りです。
例えば、経済産業省が管轄している「IT導入補助金」を使用すればWebサービス開発資金の3/4(上限450万円)を支援してくれます。
ただし、Webサービスの内容が既存事業やサービスの生産性向上を目的にしたものであることが条件です。
なので、新しいサービスのLPですとか、HPのリニューアルと言った場合はこちらを利用することができる、と言った感じです。
多少アイデアの幅は絞られてしまいますが、リリース後にサービスの拡大をすれば機能はいくらでも後付けできますよね。
それも踏まえると、初期開発費用を大幅にカットできるというIT導入補助金は大きな魅力だと言えるのではないでしょうか?
自己資金が足りない方でも工夫次第でコストは下げられます。
ぜひ一度特定支援事業金の使用を検討してみてください。
ただし、国や自治体によって細かい規定は違うので、各条件や要項はきちんと調べてから利用することをオススメします!
各特定支援事業金へのリンクはこちらにまとめておきました。
3.Webサービスで起業する方法
ここまで、Webサービスに起業するために必要な「モノ」「ヒト」「カネ」の話をしてきました。
では具体的にはどのような手順で起業を進めていけば良いのでしょうか?
Webサービスでの起業をするには5つのステップがあります。
順番に解説していきます!
自分ならどうやって進めていくか、各段階で想像しながら読み進めていってください!
3-1.Webサービスのアイデアを考える
まずはWebサービスのアイデアを考えましょう。
アイデアがないと起業以前の問題で、「そもそも何を作ったら良いのかわからない・・・」と混乱するだけだからです。逆にいうと、アイデアを思いつく前の段階でいきなり独立などをすると痛い目を見るので気を付けましょう。
アイデアを考える際のコツは以下の3つです。
・今世の中で盛り上がっている市場から考える
・抽象的な課題から具体的な課題に落とし込んでいく
・自分や身近な人の悩みから考える
この章では5つのサービスを例に挙げて紹介していくので、アイデア出しの参考にしてみてください!
3-1-1.生活や仕事をサポートするサービス
生活や仕事での小さなふとした悩みをピンポイントで解決してくれるのが特徴です。
代表的なものには以下のようなアプリがあります。
Gmail -> 数千万人が使用するメールサービス
DropBox -> 書類などのデータをクラウド上に保存できるサービス
Trello -> カレンダーやタスク表などスケジュール管理を効率化するサービス
Point
・身近にある小さな悩みを解決することから始める
・今あるサービスのデメリットから考える
・ターゲットを極限まで絞り込んで考える
上記のサービスのように最初から大きなサービスを作ろうと思う必要はありません。
むしろ、いろんなサービスが出回っている現在ではよりターゲットを狭くし、特定の悩みをピンポイントで解決するサービスの方がSNSなどでも注目されやすいです。
あまり深く考えすぎず、悩みに対して自分ならどういうアプローチをできるか考え、実装してみるのが良いでしょう。
3-1-2.日常生活を楽しくするサービス
生活の中で私たちがスマートフォンアプリなどで触れている、映像や音楽、ゲームなどを提供するアプリなどは
ほとんどこの生活を楽しくするWebサービスにあたります。
例えば以下のようなサービスが有名ですね。
Point
・自分の趣味/特技などから考える
・日常のふとした動作から考える
・昔していた遊びから考える
自分にとって「当たり前」なことが他の人にとっても「当たり前」かどうかなんてわかりませんよね。
直感的に当たるかどうか分からなくても、自分が楽しいと思える趣味/特技や思想などをアプリに落とし込んでみるのも一つの手段です。
実用的かどうかは実際にリリースしてからお客さんの反応を見て考えましょう。
そこからサービスを追加したり、再び新しいアイデアを生み出せば問題ありません。
まずは、ちょこっとだけ日常生活を変化させることを目的に考えるとうまく行きやすいです。
3-1-3.代行・仲介サービス
いわゆるマッチング系のサービスで、何かと何かを結びつけるのが大きな特徴です。
例えば以下のようなサービスが有名です。
在宅ワーカー ✖️ 外注企業のマッチング CrowdWorks
乗りたい人✖️ 乗せたい人 Crew
試着したい人 ✖︎ 試着して欲しい人 fitom(フィットム)
Point
・「自分でやりたいけどできないこと」から考える
・地方と都会のニーズの違いから考える
・全く違う2つのものを結び付けられないか考えてみる
アイデアによっては思いも寄らないものが結びつき、大きな人気を呼ぶかもしれません。
3-1-4.情報サービス
特定分野について総合的に情報を網羅しているいわゆる「まとめサイト」的なサービスです。
代表的なものとしては以下のサービスがあります。
クックパッド 総合的な料理レシピの投稿サービス
Retty 権威のあるプロが紹介するお店を集めたグルメ情報サービス
medpeer 臨床に関わる医師専用の情報/相談サービス
Point
・ユーザーの属性をとことん狭くしてピンポイントな情報を提供する
・情報の他にも魅力的な価値を提供する
世の中には無料の情報が溢れており、情報そのものの価値はだんだん少なくなっています。
情報系のサービスで起業する場合はただ情報を提供するだけでなくそれ以外のメリットを提供できるサービスを考えるようにしましょう。
3-1-5.支払いを便利にするサービス
あらゆるものが電子化する中で、現金での決済も少なくなってきていますよね。
電子決済を利用したサービスを作ってみるのも面白いかもしれません。
代表例としては『Stripe』というサービスが有名です。
スタートアップ企業や小中規模のECサイトでの決済手段としてよく利用されています。
コードを埋め込むだけで外部サイトに飛ばすことなく決済が完了できるのが魅力的なサービスです。
Point
・低い手数料でいかに決済プロセスの改善ができるか
・汎用というよりターゲット層を絞った決済手段を狙うべき
・セキュリティの不安を払拭するサービスも
この辺りがポイントです。
現在あるサービスに無理に対抗しようとせず、他の不安にフォーカスして、それを解決するサービスを考えてみましょう。
3-2.利益を生み出す仕組みを考える
次に、利益を生み出す仕組みを考えましょう。
なぜならWebサービス起業でも何でも、ビジネスである以上はどこかで利益を得る必要があるからです。
ただ趣味としてWebサービスを作って満足しているわけにはいかないので、しっかりと収益を得る仕組みを考えておきましょう。
「趣味としてサービスを作ってみました」と無料で打ち出していた人がいました。
しかし、利用者は数人レベルにしか伸びず、サービスは終了。
結局その友達には何も残りませんでした。
本人は何とも思っていないようでしたが、私としては「ちょっともったいないな・・・」と感じています。
確かに無料で打ち出すこと自体は悪くないのですが、その分サービスへの責任も身につかなければ、成長はばも小さくなってしまいます。
利用自体は無料にするにしても、サービスの利用とは別の場所で利益を上げる仕組みを考えておくべきです。
3-3.サービスを創業する仲間を集める
仕組みを考えたら、いよいよ仲間集めです。先ほど説明した人材確保の方法をもとに仲間を集めましょう。
(ひとりで起業する場合はこのフェーズは飛ばしていただいても構いません)
仲間づくりにおいては「自分の思いや熱意を相手に伝える」ようにしましょう。
仲間に求められるのは技術力よりも自分と同じ方向を向いているかが一番なのではないかと思います。
そうでないと、うまくいかなかったときにチームが崩壊してしまいがちだからです。
先の見えないWeb系の開発なら尚更です。
今までいろんなサービスのローンチを見てきましたが、信頼のあるチームを作り上げている人は開発速度もクオリティも非常に高い傾向にありました。
「仕事をやめてでも、お前についていく」そう言わせられるほどの熱意を相手にしっかり伝えて、仲間をアr詰めましょう。それができれば失敗の確率もより低くできるはずです。
3-4.プロトタイプを作り、リリースする
仲間が集まったら、いよいよ開発です。最初はプロトタイプから作成していきましょう。
プロトタイプとは、いわゆる試作品のことです。
プロトタイプの作成は、サービスの開発を大まかに4つに分けたときの3段階目に当たります。
ここが非常に重要な段階です。なぜならプロトタイプの作成はバグチェックやサービス改善の下地となるからです。
例えば、アプリやオンラインゲームなどで「βテスト版」などの募集をしているのを見たことがありませんか?
Βテスト版もいわゆる「プロトタイプ」にあたるもので、実際の開発では、そこで出た課題をもとにブラッシュアップし、リリースへの準備をします。
ここをしっかり詰めておくことでサービスの質は大きく変わってくるので、気を抜かずサービス開発まで突っ走りましょう!
3-5.反応を見てサービスを成長させていく
サービスがリリースした後も安心してはいけません。目的は「Webサービスを作ること」事態ではないことをもう一度思い出し、常にサービスの成長を頭に置いておきましょう。
サービスリリース後は良くも悪くもユーザーからの反応が得られます。
ユーザーの声をもとにサービスの課題を潰すなり、新しい機能の実装を検討するなりして、どんどんサービスを成長させていきましょう!
とはいえ、実際サービスが成長していくまでには数年かかることがほとんどです。
僕もそうでしたが、Webサービスの開発をしているとどうしてもすぐ成果を求めてしまいがちです。
長い目で見て落ち着いて施策を打っていくようにしてください。
ユーザーの声の収集とユーザー目線での開発を忘れなければ成功確率は格段に上がるはずです。
以上の5ステップを確実に踏んで起業を進めrていくようにしましょう!
4.Webサービスでの起業に絶対に失敗しないために考えるべきこと5つ
Webサービスで起業するにしても何も考えずに進行すると失敗する確率は非常に高いです。どうしても短期的な利益を求めたものになりやすいですし、そうなると悪いことしかありません。この章では少しでも失敗のリスクを減らして、起業をいい方向に導くための考え方を5つお伝えします。
- 最初はとにかく小さく短期間で始める(規模)
- Webサービスの起業は開発がゴールではない(継続性)
- どこから利益を得るかをはっきりさせておく
- オリジナリティを求めすぎず、成功例から学ぶ
- ひとりで悩みすぎないように頼れる相談役をつける
順番に見ていきましょう。
4-1.最初はとにかく小さく短期間で始める(規模)
Webサービスで起業するにもまずは小さく短期間で始めることをオススメします。
なぜなら、どんなWebサービスであっても世の中に出してみないとウケるかどうかは分からないからです。
Webマーケティングの考え方の一つに「答えは市場に聞け」というものがあります。
まさにこの通りで、リリースしないとどこが良くて、どこを改善すべきなのかもわかりません。
私は以前は一時期サービスをとにかく完璧にしてからリリースしようとした結果、全く評価を得られませんでした。
しかし、それとは別に数日しかかけずにリリースした小さなサービスはなぜかある程度の注目を獲得できたのです。
たまたまといえばそれまでかもしれませんが、その後も小さなアップデートを重ねることで徐々に認知も上がってきたのでこの考え方は間違っていなかったように思えます。
PDCAを回してどんどん行動し、改善していく方が結果的に効率はよくなるので最初はとにかく小さく短期間で起業することをオススメします。
4-2.Webサービスの起業は開発がゴールではない(継続性)
2つ目に気をつけることはWebサービスの起業は開発がゴールではないという点です。
「継続性」これを意識して起業を進めていってください。
言われてみれば当たり前のことではあるのですが、ここに気づかずに開発して満足するケースがよく見られます。
どんなWebサービスでも必ずエラーや改善点が出てくるので、リリース後も定期的に見直し/改善したり、機能を追加したりなどが不可欠なのです。
また、起業するということはビジネスモデルを構築しなければならないので収益化の仕組みづくりも継続していく必要があります。
むしろWebサービスはリリースしてからの方は本番といっても過言ではありません。私の体感としては開発よりも運営の方が3倍くらい大変でした。
4-3.どこから利益を得るかをはっきりさせておく
先ほど収益化の仕組みづくりをするのが大切とは言いました。その際に考えるべきはどこから収益を得るかということです。
起業する以上は趣味と同列に考えてはいけません。
今後規模を拡大するためにも利益を得る場所についてはしっかり考えましょう。
収益化の手段としては例えば以下のような手段があります。
Webサービスの利用料金をサブスクリプションで回収する
利益率の低い商品から入ってもらい、利益率の高い商品を後から勧めるWebサービスの追加機能実装を告知し、その過程でお金を回収する。
最近では無料の情報がインターネット上に溢れており、普通にサービス全体を有料化するだけだと売り上げが経ちにくくなってしまっています。
開発を始める以前から、創業メンバー内でしっかりと話し合っておきましょう。
4-4.オリジナリティを求めすぎず、成功例から学ぶ
4つ目に大切な考え方は、オリジナリティを求めすぎず、成功例から学ぶことです。
最初から100%自分の考えだけでやってもうまくいかない確率が多いからです。
特に、開発知識の乏しい非エンジニアが起業する場合は尚更です。
僕も今でこそ、起業などの経験を通してある程度Webサービスについて詳しくはなりましたが、最初にWebサービスに触れたときは何がなんだかわかりませんでした。
そこで、既存のWebサービスをほとんどパクってお試しでサービスを作ったところから起業を始め、今に至ります。
「今成功しているサービスを真似たものをリリースしても売り上げは立たないじゃん!」という声が聞こえてきそうですが、よく考えてみてください。
Webサービスでなくても例えば牛丼屋さんで考えたとき、吉野家やすき屋などは同列に存在しています。
最初は既存のものから学んで開発をするようにしましょう。
オリジナリティを追求するのはその後でも問題ありません。
4-5.ひとりで悩みすぎないように頼れる相談役をつける
5つ目に大切なのはひとりで悩みすぎないように頼れる相談役をつけるということです。
起業メンバーの他に気軽に相談できる人がいるかいないかで起業の失敗率は大きく下げられます。
なぜなら、起業では様々なイレギュラーな障害が発生するので、心を病みがちだからです。
- サービスの売り上げが立たず会社の口座残高が底をつきそう
- リリース日が近づいているのにバグチェックが終わらない・・・
- 突然起業メンバーが雲隠れして、人手が足りなくなった
発生しうるトラブルなんて数えればきりがありません。
そんな時に、相談役になってくれる人がいるだけでだいぶモチベーションを回復できます。
できれば、友人や家族など自分に近しい存在というよりは中立的な立場で話を聞いてくれてアドバイスをもらえるような人を2~3人見つけておくといいですね。
僕も実際そうだったのですが、母とか友達とかですと、自分を肯定的に捉えてくれすぎるので起業へのモチベーションが上がることなくそのまま優しさに甘えてしまうことが多いです。
この一点だけ気をつけて、相談役を作っておきましょう。
本サイト「Trybase」では本格起業したい方向けのコンサルタントサービスを展開しております。
過去のコンサル生の実績も多数あり、Webサービス分野での起業者も多数輩出しております。
先ほど書いた通り、起業においてはひとりで悩みすぎず、気軽に頼れる相談役や、共に切磋琢磨する仲間がいた方が成功確率は高くなります。
弊社でのコンサルタントサービスを通して、あなたの起業を加速させませんか?
5.これからの時代にオススメのWebサービスの起業形態
5-1.副業で始める場合
これから副業で起業を始める際におすすめなのは個人でのECサイト販売です。
3章の一つ目で紹介したビジネスモデルですね。
なぜかというと、理由は3つあります。
- コードを書かなくても簡単に開業でき、少人数で始めやすい
- 主婦やサラリーマンなど職業に囚われず気軽に始められる
- 自分の趣味や特技を存分にいかせ、楽しく起業できる
この3つです。
特に3点目は一番重要かと思います。
「起業」と聞くとどうしても構えてしまいがちですが、自分だけの得意領域を生かした起業であれば、むしろ改善&事業作りが楽しくなっていくかと思います。
現在ではエンジニアでなくてもECサイトを簡単に作れるサービスがいくつもあります。
「BASE」『Color me shop」「Shopify」などの名前を聞いたことのある人もいるのではないでしょうか?
今一番人気のECサイト構築ツールは「 Shopify」でして、月3000円~で気軽にECサイト構築が可能です。
ぜひ試してみてください!
5-2.本格的に起業する場合
法人を立てて、複数人で本格的に起業したいという場合は3番目に紹介した「代行・仲介サービス」での起業をオススメします。
普通なら繋がれない人をつなぐ代理店的な役割ですね。
なぜなら、何かと何かの組み合わせはアイデアを考える際にも非常に考えやすいからです。
特に、2020年以降はコロナウイルスで生活形態や就労形態が変わってきているので、そこに注目したWebサービスは注目を集めやすいでしょう。
例えば、「さきめし」というWebサービスでは、コロナウイルスで苦しんでいる飲食店と外食をしたいお客さんを「ご馳走様の先払い」というキャッチコピーで仲介サービスを展開しています。
お客さんはお気に入りのお店に対して、「あとで食べにいくよ!」と先に食事を購入しておくことで、お店側「実際の店舗に食べにいく」ことができる商品券のようなトークンを受け取ることができます。
このような、コロナ流行の先を見通したサービスを考えてみるといいアイデアを思いつくかもしれません。
まずは、何と何を掛け合わせられるかを紙に書き出してみるところから始めてみてはいかがでしょうか?
6.まとめ
いかがだったでしょうか?
Webサービスでの起業のイメージはつきましたか?
この記事で大切なポイントをもう一度振り返っておきましょう。
- Webサービスとはインターネット上で提供される課題解決のためのサービスのこと
- アイデアの考案から入り5ステップで起業
- 成功確率を上げるための5つの工夫を欠かさない
一見難しいと思われがちなWebサービスでの起業ですが、副業からのスタートなど、工夫次第で誰でも可能です。
ぜひ、いますぐ起業への一歩を踏み出してみてください!
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